魚を釣り上げてから保存方法まで、たくさんの情報があり、いろいろ試された方も多いでしょう
結局どの方法が美味しく保存できるの?
そんな悩みに、たくさん魚を釣って保存方法を試した、私のおすすめ保存方法です
■寝かせると美味しい魚 向かない魚 ■釣り場での最適な処理 ■魚を持ち帰る時の方法 ■保存するための処理 ■なぜキッチンペーパーで包まないのか? ■まとめ
■寝かせると美味しい魚 向かない魚
魚によって、熟成に向ている魚、向かない魚があります
サバ・サワラのような青物は痛みやすいので、初心者の方は注意が必要です
サバなどの青物は『足が早い』と言われるように痛みやすく、外見や臭いに変化がなくとも、吐き気や下痢などの食中毒を引き起こすこともあるからです
一般的に寝かせて美味しいと言われる魚は根魚(クエやハタなど)、白身魚(鯛やヒラメなど)などで、初心者にもおすすめです
熟成させることでうまみ成分であるイノシン酸が増え、うまみが出て、味も凝縮され濃くなります
好みによりますが、釣りたてのプリっとした身が好みなら釣りたての魚を食べましょう
釣りたての魚は新鮮で釣った人だけが味わえる特権でもあります
■釣り場での最適な処理
初めに大事なのは釣り場での処理です
まずは脳天締めから
魚の目とエラの延長線あたり、こめかみ部分をナイフで刺します
この時、魚が大きく暴れますのでしっかり押さえておきましょう
綺麗に脳天に刺さると魚の口がパカっと開いて痙攣(けいれん)します
これが魚の締まった証拠です
次に血抜きをします
エラをナイフで切り、海水に浸けて血を抜きます
魚が大きい場合は尻尾も切断して血を抜きましょう
余裕があれば神経締めも!
神経締めは釣具店などで売られている針金を使います
切断した尻尾の断面から大動脈の上にある穴から針金を通し、何度か抜き差しします
この時も、しっかり通っていれば魚がぴくぴくと痙攣(けいれん)します
魚のおでこの部分から穴を開け、針金を通してもOK
ただ経験が少ないと綺麗に神経を通すのが難しい為、目に見える尻尾からする方がおすすめ
締めた魚は氷水(海水)に浸けて血抜きをしましょう
これで時間が経っても硬直せず、美味しく持ち帰ることができます
最後にハラワタの処理
釣り場でハラワタも取り除いておきましょう
自宅で処理する手間が省けます
余裕があればハラワタとウロコも処理します
キッチンがウロコまみれになる心配がありません
■魚を持ち帰る時の方法
魚を持ち帰る時も重要です
まずはクーラーから海水を抜きます
海水を入れたままだと重たいのもあります
可能な限り直接氷に触れないようにしましょう
可能ならビニール袋に入れるか、新聞紙で包んでクーラーに入れるようにしましょう
直接氷に振れてしまうと氷焼けを起こしたり、浸透圧で水っぽくなってしまいます
とはいっても手間なので私は海水だけ抜いてすぐに帰ります
■保存するための処理
まずは血合いなどを綺麗に処理しましょう
お腹を開け、血合いをブラシで綺麗に擦り落としておきます
血が臭いと傷みの原因となります
可能であれば骨付きで保存することをおすすめします
骨付きで保存することで骨からうま味が出るのと、身が空気に触れる部分が減ることで酸化を防ぐことができます
保存する前にキッチンペーパーでしっかり水分はふき取っておきましょう
あとはジッパー付きの袋へ入れ、空気を抜いて保存します
この時、注意することはキッチンペーパーで魚を包まないことです
キッチンペーパーはお腹の中にだけ入れておきます
■なぜキッチンペーパーで包まないのか?
今までは魚をキッチンペーパーで包んで保存をしていました
それは保存中に出てくるドリップをキッチンペーパーで吸い取る為でした
しかし、色が悪くなるのが早い、臭みが全体的に回っている、という経験が多くありました
そんなときに発見した動画がこちら⇩
こちらの動画をみてから、キッチンペーパーを魚全体へ巻かずに保存してみました
すると1週間を過ぎても臭みが出ず、身の色も綺麗なままでしっとり
写真は半身だけ刺身にして再度ジッパー付きの袋へ保存したもの
キッチンペーパーはお腹の部分へ乗せるだけにしています
この保存方法、試してみると違いがわかります
1週間を過ぎてもお刺身で美味しく食べることができました
■まとめ
美味しく食べる為には釣り場からの処理、こまめな手入れが重要
料理は下処理からです
美味しく食べれるよう、しっかりと処理をしておきましょう
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